最近、医療機関から相談を受けるテーマの筆頭がタイトルのこれかもしれません。
クライアントの中でも二極化しています。
良いところは10%前後、悪いところは30%前後です。
しっかりと人財育成に向かっているかどうかがここにきて大きな差になってきています。
離職率の低下が引き起こす、経営への影響は小さくありません。
紹介料や募集費用などの間接的な人件費が収入の10%近くになっている病院もあります。
仮に10%だとすると、10億稼いでも1億が給与以外の人的資源確保に掛かるわけです。
これでは、利益などとても生み出せません。
離職率が大きくなる組織には大きく5つの要因があります。
①管理職以上にマネジメントに関する教育を一定量以上継続的に実施していない
②働く目的(理念)が形骸化している
③管理職の昇格と降格に関する人事が適切(活発)に行われていない
④様々な人事施策(人事考課、BSC、MBOなど)が実質的な人の成長に結びついていない
⑤管理職のモラルや倫理観が低下している
以上の5つが一つでも、欠けていれば、良好な組織運営は不可能です。
増患対策、増収対策をいくらやっても、良い人財が離れる組織は、長期的に利益は出すのは難しいです。
まさにざるで水をすくうようなものです。
「人財育成」は今こそ、逃げてはいけないテーマになっています。