各社ニュースで報じてられていますが、過剰な入院用のベッドを減らした場合に支給する補助金への申請が全国で計5万4000床に上ったとのことです。
これは当初想定の7.7倍です。申請数は約200の公立病院などから8000床、約1800の民間病院などから4万6000床となっています。厚労省は第1弾として4月11日に全国で7170床の削減分として294億2568万円の補助金の配分を決めたようです。次回は6月中旬をめどに配分を決めるとのことです。ちなみに1床削減するごとに410万4000円を支給する仕組みで、以前のダウンサイジング補助金に比較するとおよそ倍になっています。
いよいよ病床削減ラッシュに差し掛かってきています。
今は約7割の病院が赤字になっており、病院経営が前例のない危機的な局面にきています。
経営状況の悪化をしのぐために、病床を売るという選択肢を取らざるを得ないところも多数かと推察します。
7億円を上限に緊急融資も発表されましたが、経営体質が変わらない限り、債務超過を招くしかありません。
人件費、原材料も高騰し、固定費・変動費ともに上昇しています。
ほとんどの病院において、損益分岐点となる病床利用率が93%~98%くらいではないでしょうか?
まさしく異常事態です。
それでも、生き残りに向けてやるべきことがあります。
次の機会に記します。